【徹底解説】薬剤師国保と社会保険の違いを分析してみた!
こんにちは!
寿五郎です!
今日は薬剤師さんが転職や就職をするときに気になる
薬剤師国保と社会保険の違いについて書いていきます。
「老後に年金としていくらもらえるか」
などは不確定要素が大きいのでそちら以外になります。
ご了承ください。
社会保険は法人が加入している協会により多少異なります。
今回は全国健康保険協会の情報となります。
あくまでひとつの目安としてご覧ください。
また2019年9月時点での情報となります。
先に記載しておくと、大きな違いは
毎月いくら支払うかと出産手当金と傷病手当金の有無になります。
薬剤師国保は国民健康保険と似ていますね。
それぞれを書いていきます。
健康保険の毎月の支払いについて
薬剤師国保は毎月20400円です。
追記:2021年8月時点で24300円になっています。
40歳以上の方は介護保険が上記に+4000円されます。
追記:2021年8月時点では上記に+5500円となっています
社会保険はご自身の給料と勤務先によります。
ざっくりな回答になりますが、
高所得の方は薬剤師国保の方が手取りは多くなります。
社会保険はご自身の収入から納付する金額が決まる為です。
それらを考慮して、薬剤師国保か社会保険かを選べる会社はたまにあります。
おおよその社会保険料について
一例として、39歳以下で月給30万円とした場合はおおよそ43,000円となります。
健康保険料 14,940円
厚生年金保険料 26,742円
雇用保険 1,200円
合計 42,882円
※地域などにより多少差が出てきますのでご了承下さい
この部分だけ見ますと、薬剤師国保と社会保険の差額で
手取りで貰える金額は約2万円の差が出ることがわかります。
社会保険は会社が半分負担
会社が半分負担してくれるので、
実際は約85,000円を支払っていることになります。
この金額の差が数十年後に年金支給時にどれくらいの差になるのかは誰もわかりません。
(年金の支払い開始も60歳→65歳となり、今後さらに遅くなるともいわれています。)
「年金の支給額はかなり減るので自分で貯金したい」とあえて薬剤師国保を選ぶ方もいらっしゃいます。
出産手当金について
出産手当金とは産前産後の約95日に手当が貰えるというものです。
薬剤師国保は貰えません。基本的には社会保険のみとなります。
いつからいつまで貰えるのは出産日により異なります。
厳密に知りたいという方は、ご自身が入られている社会保険協会へ電話してください。
支給される金額は月給の約6割になるということです。
(これも加入されている社会保険協会により異なります。)
ざっくり説明しますと、
月給30万円貰っているとした場合、30日で割ると1日1万円。
その1万円の6割の6000円を95日間にわたり貰えるということです。
合計しますと57万円になります。
かなり大きな金額です。
出産一時金は変わらず
出産一時金は薬剤師国保も社会保険も変わりません。
出産一時金として42万円もらえます。
社会保険の一時金は出産時にかかった病院の費用から差し引かれるということです。
例えば、出産費用として80万円かかった場合、そちらから42万円引かれます。
実際に支払う費用は38万円となります。
こちらは病院により費用が変わってきますので、
実際に支払う金額も変わってくるはずです。
傷病手当金について
傷病手当金は会社を休職している間も手当が貰えるという仕組みです。
薬剤師国保や国民健康保険では貰えません。
基本的には協会けんぽなどの社会保険のみとなります。
体調不良になって退職される方は多いですが、
退職される前にドクターの診断書を貰い、
加入されている健康保険組合へ連絡しましょう。
休職扱いでも傷病手当金として月給の6~7割が支給されます。
完治していないのに無理して勤務を始めなくても大丈夫です。
まとめ
社会保険と薬剤師国保の違いをまとめました。
多くの男性の場合、老後の年金の金額にしか影響が出ません。
ただそれも10年、20年とになりますといくらもらえるかわかりませんので、
「高額の社会保険料を払うのであれば薬剤師国保にして貯蓄した方がいい」
という方もいそうですね。
常時5人以上の従業員を雇用する事業所となった場合は社会保険へ切り替える必要があります。
会社側の負担が少ないからだと思いますが、10人以上の従業員の方がいらっしゃる職場でも薬剤師国保へ加入されている職場があります。
社保なのか国保なのかは事前にきちんと確認しましょう。
何を重視されるかは人によりますが、参考になれば幸いです。
では!