【最大240万円返済免除】藤枝市立総合病院の薬学生支援策について

こんにちは!寿五郎です。
奨学金の返済に不安を抱えながら、将来の進路を考える薬学生は少なくありません。
そういったお悩みの解消に役立てばと、返済負担の軽減になる施策をされている藤枝市立総合病院さんにインタビューをさせて頂きました。
薬学生の負担を軽減しつつ、実践的なキャリアを築くための「修学資金貸付制度」をされています。
この記事では、制度の概要や就職後の働き方、教育体制まで詳しくご紹介します。
「病院で働きたいけど、お金や生活が不安…」
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
より詳しい内容は動画でもご確認頂けます。
奨学金の返済制度について
・なぜこの制度を設けたのでしょうか?
近年、静岡県でも薬剤師の人材確保が課題となっています。
そこで、薬学生の経済的支援と、卒業後の安定した就職先の提供を目的に、この制度が再開されました。
もともとは以前も実施していましたが、薬剤師が充足していた時期に一度停止。
しかし、需要が再び高まったことから、2024年度より再開し、2025年度も引き続き募集しています。
・制度の内容を具体的に教えてください。
対象は薬学部の5年生・6年生。
貸付額は月10万円、最長2年間(最大240万円)です。
ポイントは、貸付期間と同じ期間を病院で勤務すれば、返済が全額免除されるという点。
例えば6年生の1年間だけ利用した場合、1年勤務で返済義務はなくなります。
・応募のタイミングや選考方法は?
この制度は年1回の募集で、申し込みは2月〜3月ごろに受付されます。
選考は面接と小論文。人柄や医療人としての誠実さが重視されます。
採用が決まると、5月から貸付がスタートし、初月は4月分とあわせて2ヶ月分が支給されます。
・静岡県外からの応募も可能ですか?
もちろん可能です。実際に、県外から静岡へ転居して入職した薬剤師も在籍しています。
生活コストの低さや、首都圏へのアクセスの良さなど、静岡ならではの魅力を感じている方も多くいます。
薬剤師の待遇・福利厚生について
・給与や福利厚生についても教えてください。
初任給(6年制卒)は月額約28万円(手当含む)+賞与年2回(4.6ヶ月分)。
日直・当直の手当(1回1万円)や、最大2万7,000円の家賃補助も支給されます。
モデル年収は以下の通りです
・入職2年目:約540万円
・30歳時点:約590万円
・40歳以降は700万円を超える例も
病院薬剤師として安定した収入が期待できる環境です。
・住まいや生活支援はありますか?
病院専用の寮はありませんが、借家の場合は家賃の半額程度の家賃補助が出ます(最大27,000円/月)。
たとえば月5万5,000円以上の物件なら、上限満額の補助を受けられます。
生活費や家賃の負担を抑えながら、安心してスタートを切ることができます。
薬剤師の教育体制や業務について
・教育体制はどのようになっていますか?
入職後は1対1で指導担当者がつき、半年ほどで当直業務に対応できるよう研修を進めます。
1年目は調剤や注射業務、2年目からは病棟業務へとステップアップします。
業務ごとの習熟目標が明確に定められており、成長を実感しやすい環境です。
・病棟での配属は希望できますか?
まずは本人の希望を確認し、病院側と相談しながら配属を決定します。
たとえば「がんに関わりたい」「産婦人科で働きたい」といった声にも、可能な限り応える方針です。
実際にこの病院は、がん診療拠点病院であり、緩和ケア・産婦人科病棟も備えているため、幅広い診療科に携わるチャンスがあります。
・他職種との連携も経験できますか?
病棟での薬剤師業務は、自然と医師・看護師・リハビリ職などとの連携が求められます。
また、感染対策や緩和ケアなど、チーム医療の一員として活動する機会も豊富です。
地域医療との連携(薬薬連携)も活発に行われており、視野の広い薬剤師を目指せる環境です。
・資格取得の支援はありますか?
感染制御認定薬剤師や抗菌化学療法認定薬剤師など、実務に直結する資格取得の支援制度が整っています。
講習や試験にかかる費用、移動費などの補助もあり、働きながらスキルアップを目指せます。
最後に薬学生さんへのメッセージ
奨学金の不安を解消しながら、臨床経験をしっかり積める環境を求めている方には、ぴったりの制度です。
都市部にこだわらなくても、地方だからこそ経験できること、学べることが確かにあります。
藤枝市立総合病院は、そんな可能性を広げてくれる場所です。
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