【必殺技】ディスプレイ広告の種類と効果の出る使い方ノウハウ

こんにちは!
寿五郎です!
ディスプレイ広告といえばGDN(Googleディスプレイネットワーク)や
YDN(Yahoo!ディスプレイネットワーク)が最もよく知られた広告メディアでしょう。
今回は、これらのディスプレイ広告のターゲティングの種類と、
10年近くディスプレイ広告を運用してきた私が効果があるとおすすめする使い方をお伝えします。
先に結論からお話をすると、特に効果があるターゲティングは以下の通りです。
- リマーケティング(リターゲティング)
- サーチターゲティング(ヤフーのみ)
- 掛け合わせターゲティング
1,2は多くの方が使っていますが、3については、実はあまり使われていないと感じています。
まず、それぞれのターゲティングについて触れた後、効果を出す運用方法についてお話します。
ディスプレイ広告の種類:GDNターゲティング
GDNのターゲティングのなかでもよく使われるターゲティングは以下のとおりです。
リマーケティング
概要:
自社のサイトに訪問したことのあるユーザーに対して、広告を配信します。
「一度訪れたサイトの広告をよく見かける」という経験をしたことがある人も多いかもしれません。
おそらくそのサイトはリマーケティングを利用していたのでしょう。
メリット:
・高いコンバージョン率
一度サイトに来訪したユーザーへの広告配信のため、他のディスプレイ広告に比べて獲得率が高くなります。
注意点:
・グローバルサイトタグ(リマーケティングタグ)の設置が必要
・同じ人に何度も広告を出すと嫌がられてしまう可能性もあるので調整が必要
類似ターゲティング
概要:
自社のサイトに訪問したことのあるユーザーと、Googleが類似すると判断したユーザーに対して広告を配信します。
メリット:
・リーチの拡大
リマーケティングだけの場合と比べて、新規の類似ユーザーに対し、最大 5 倍リーチを拡大させることができます。
・コンバージョン率の向上
Googleの調査では、類似ターゲティングとリマーケティングを組み合わせることで、コンバージョン数が 41% 増加するとされています。
注意点:
・グローバルサイトタグ(リマーケティングタグ)の設置が必要
アフィニティカテゴリターゲティング
概要:
ユーザーの興味や関心、習慣に基づいて広告を配信します。
カテゴリとしては、
「旅行好き」「美容通」「倹約家」「高級ブランド愛好者」「自動車ファン」「健康、フィットネス マニア」
など100以上のカテゴリが存在します。
メリット:
親和性の高いユーザーへのリーチ拡大:
自社のサービスと親和性の高いユーザーに対してリーチが可能
購入意向の高い(インテント)ユーザーへのターゲティング
概要:
ユーザーが積極的に調べたり計画したりしていることに基づいて、広告を配信します。
選択できるカテゴリとしては、
「アクセサリ」「車」のほか「SEOサービス」「会計の仕事」「食洗機」などかなり細かい項目までカバーしています。
メリット:
購入検討層へのリーチ:
購入検討層へのリーチが可能であるため、比較的高い獲得率が期待できます。
以上が主なターゲティングの種類ですが、他には以下のようなターゲティングもあります。
- ライフイベント:大学卒業、引越し、結婚などの人生の節目にいる見込み顧客に、YouTube や Gmail でアプローチが可能
- 言語:ブラウザ使用言語などに基づき広告を配信
- 地域:市区町村、範囲で絞り込み広告を配信
- デモグラ:年代、性別、世帯収入に基づき広告を配信
- プレースメント:特定のサイト、ページに限定して広告を配信
- キーワード:商品やサービスに関連するキーワードを指定して、関連性の高いウェブサイトに広告を配信
- トピック:指定したトピックに関連するウェブページ、アプリ、動画に広告を配信
ディスプレイ広告の種類:YDNターゲティング
リターゲティング
Googleのリマーケティングと同じく、自社サイトに訪問したユーザーに対して広告を配信することができます。
サーチターゲティング
ユーザーが過去に検索したキーワードに基づき、広告を配信することが可能です。
メリット:
競合の顧客へのリーチが可能:
競合キーワードを検索したユーザーに対して、広告を配信することができるため、
競合商品を検討しているユーザーに対して広告を配信することができます。
比較的安いクリック単価でリーチが可能:
検索広告に比べてクリック単価が安いにも関わらず、
特定のキーワードで検索したユーザーにたいして、検索広告同様、広告を配信することができます。
(ただし、配信面は検索結果画面ではなく、ヤフーニュースなどのコンテンツページ)
注意点:
どのようなキーワードでも登録できるわけではなく、ヤフーの提供するリストから選ぶ必要があります。
そのため、ある程度の検索ボリュームがある必要があります。
Google同様に、以下のようなターゲティングも可能です。
- インタレストカテゴリー:特定のカテゴリに興味関心がある人に対して広告を配信
- サイトカテゴリー:指定したカテゴリのウェブサイト・アプリに広告を配信
- プレースメント:特定のサイト、ページに限定して広告を配信
- デモグラ:性別・年代に基づき広告を配信
- 地域:市区町村レベルで広告を配信
ディスプレイ広告の効果の出る使い方
すでにご紹介したリマーケティングやサーチターゲティングが私の経験上、
ディスプレイ広告の中でも刈り取りに向いているターゲティングです。
新規顧客をもっと獲得するためにディスプレイ広告を利用したいといった場合などは別の手法をおすすめします。
ただし、今回はまずはディスプレイ広告を始めようという人向けにディスプレイ広告の効果を最大化する方法をお伝えします。
リマーケティングの効果の出る使い方
よくある残念なリマーケティングの使い方は
自動で作られるリマーケティングリストをそのまま利用したリマーケティングです。
自動で作成されるリストは過去30日間で、サイトに訪れた人のリストです。
しかし、よく考えてみてください。
30日前にサイトにきた人と昨日サイトにきた人、どちらが貴社の商品を買ってくれそうでしょうか。
トップページしか見ずに離脱した人とカートに商品を入れた状態で離脱した人。
どちらが商品を買ってくれそうでしょうか。
もちろん、昨日きた人やカートに商品を入れた人ですよね。
こういった人には、広告をしっかりと見せることで獲得の可能性がぐんとあがります。
つまり、リマーケティングリストをサイト訪問者の購入意欲の高さに基づいて
リストを作成することがリマーケティングの効果的な配信の仕方と言えます。
掛け合わせターゲティングの使い方
例えば、購入意向の高い(インテント)ユーザーへのターゲティングを行ったが、効果が悪かったとしましょう。
その場合、あなたはどうするでしょうか。
多くの場合、入札価格を下げるか、そのターゲティング自体をやめることを考えるでしょう。
それ自体は間違いではありません。
しかし、掛け合わせターゲティングをすることで効果がよくなる可能性もあることも忘れないでほしいと思います。
購入意向の高いユーザーのなかでも50代の男性の獲得率が高い傾向があるとすれば、
購入以降の高い傾ユーザーターゲティングとデモグラターゲティング(50代男性)をかけ合わせます。
こうすることで、購入意向の高いユーザーのなかでもさらに購入意向の高いユーザー(50代男性)にリーチできます。
入札を下げたり、ターゲティングをやめることは簡単ですが、それでは獲得数を伸ばすことができません。
もちろん、掛け合わせをすることで配信できる量は減りますが、そのターゲティングを全くやめてしまうよりはいいですよね。
まとめ
ディスプレイ広告の種類と効果の出る使い方についてご紹介しました。
ディスプレイ広告は簡単なようにみえて、実は奥が深い広告です。
しっかりとしたターゲティング設定をした上で、使うようにしてみてください。